街なかかわらばん佐賀

女将さんの心遣いと笑顔、文化的香りの中で【旬菜台所 あ・うん】

2023年1月14日


中央本町にあるビルの一階。右側にあります

中央本町にあるビルの一階。右側にあります

カウンターにおすすめ料理が並んでいきます

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人気で定番の「ポテサラ」

人気で定番の「ポテサラ」

路地が醸し出す独特の空気感。旬菜台所「あ・うん」があるビルの一階に足を踏み入れると、その昭和的な雰囲気は一気に加速します。「あ・うん」は今年で23年目を迎える、どこか文化的な香りを醸し出す小料理屋。お店を切り盛りするのは女将の中林さんです。小さいころから料理好きだったという彼女は、料理学校、佐賀市内の和食店での修行を経て、中央本町にあるビルの一階にお店をオープンさせました。ここを選んだのは、女性一人でスタートするなら、当時賑わっていた愛敬町のネオン街と違って、ひっそりとした場所が良かったからだとか。
 
料理は旬の野菜やお魚、新鮮なお肉などを使った家庭料理が中心で、大体5~6種類がカウンターにずらり。小鉢は300円~からのお手頃な価格で提供されています。彼女が料理をする上で大事にしているのが「手作り」。「お客様は家族みたいな存在」という思いから、家族が安心して食べられるような料理を心掛けているそうです。調味料の種類は少な目で、素材の味を十二分に活かしながら、シンプルにまとめる。もちろん、細部には手間暇かけた心遣いがあり、それがお客さんの心を惹きつけます。
 
人気メニューの一つが、まずポテトサラダ。じゃがいもは茹で加減にこだわって、しっかりと水分を飛ばします。具材はゆで卵、にんじん、きゅうりのみ。シンプルだが、驚くほど深い味わいで、ここに来たら必ず注文したい一品です。そして、季節野菜の白和えや煮浸し、胡麻和えなども人気。白和えは様々な具材で作るそうですが、中林さんが好きなのは、ホウレンソウとしめじ、柿を使ったもの。隠し味は生クリームを入れることだとか。他にも豚の角煮や牛すじと大根の煮込み、魚の煮つけなど、どれも捨てがたいのですが、忘れてならないのが締めの「塩おむすび」。佐賀のお米は素晴らしい。有明海産の海苔と一緒に食べると最高で、おむすび一つで佐賀の恵みを堪能できます。「日本人の知恵が生きたお料理は本当に素晴らしいものばかり。そういった食文化は続いていってほしい」と中林さん。
 
中林さんは、ご自身がお芝居や寄席など文化的なことが好きというのもあって、お客さんともそういった話題で盛り上がることが多いそう。昔からアート系のお客さんが多いのもうなずけます。「この場所で佐賀の文化的な話題が広がっていくと嬉しい」「お客さんとの話では、最後は『佐賀ってよかよねー』と盛り上がることが多いんです」と中林さん。明るく、温和な彼女を見ていると、まるでお母さんと話しているような錯覚に陥る方も多いのではないでしょうか。一見さんでも、すぐ常連になりたくなるようなお店なのではないかと感じました。
 
[INFORMATION]
旬菜台所 あ・うん 
☎︎0952-27-1567
●佐賀市中央本町2-1佐野フクコービル
●営業時間/18:30頃〜23:00頃
●定休日/日曜、祝日(不定休あり)
●駐車場/なし
 

▲魚の煮つけも味わい深い

▲ホウレンソウとしめじの煮浸し

▲店内には寄席の情報を発見!
 

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市民ライタープロフィール

氏名:庄野 雄輔

街なかの愛の伝道師&街なかかわらばん佐賀の編集長

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