街なかかわらばん佐賀

佐賀の街なかで自分らしく暮らす人㉟(千住 英正さん)

2022年1月13日


千住さん

千住さん

ステーキまる大財店

ステーキまる大財店

千住 英正さん
アンジェルクス㈱代表取締役

「若者や親子連れが日常的に楽しめる」街でありたいですね

 
― 駅前にあったお店が飲食店のスタートですよね。

はい。今の晴れる屋さん(佐賀市栄町)のところに「せん屋」という居酒屋を13年前に開店し、約10年間営業していました。飲食店を出そうと思ったのには理由があります。まず一つ目は飲食業が小売以上にお客さんと接する機会が多いのではないかと思ったからです。今でこそ違いますが、創業当時うちの古着屋の営業スタイルは、お客さんから声をかけていただいたら話をするというものだったので、レジで初めて言葉を交わすようなこともありました。ふらっと店に入ってこられて一周して無言で出ていかれるお客さんもいらっしゃいました。でも飲食店は注文などでお客さんと何度も会話を交わすじゃないですか。そこで人との繋がりを生みやすい、コミュニケーションが深まる事業と考えたんです。当時は学生アルバイトさんも多く、彼らが社会に出る前にコミュニケーション能力を高めて育てたいという考えもあったので、飲食店を開くことにしたんです。
 
― 2020年には、大財に居酒屋「夕月」を出店されましたね。

はい。大財のお店は元々私の祖父母の家でした。2階が祖父母の住まいで、1階にて夫婦で小料理屋「夕月」を営んでいました。お店を始めたのは今から約50年前。途中から叔母が引き継いで、約20数年前に店を閉めたそうです。それからは焼き鳥屋さんなどに20年ほど賃貸して、その店も数年前に閉店。しばらく空き店舗になっていたときに、私が叔母から物件を購入しました。最初はテナントを探していたんですが、なかなか見つからなかったので結局自分でお店をやることにしました。小料理屋さんではなく居酒屋「夕月」として。そして2020年の4月、今だ!と思ってオープンしたら、なんとその何日後かに新型コロナウイルスによる休業要請があって…。結局、店を開けたり閉めたりを繰り返していたところ、兵庫の居酒屋をステーキ店にしたら予想以上に売上が好調だったことから、大財もステーキ店にすることにしました。名前も「ステーキまる」に変えて。ステーキ業態にすると、兵庫店ほどではないですがようやく売上が上がりました。
 
さて、最近は少しずつ大財店周辺もお客さんが戻りつつあるようですが、早く街なかがもっと元気にならないといけないなと思います。最近仕事で宮﨑や熊本などに行く機会があるんですが、例えば宮崎は繁華街のあらゆる路地が明るいんですよ。明るいから夜の0時くらいでも人がいます。でも佐賀って街が小さいのに、夜の8時くらいになると路地を一本入ると結構暗いじゃないですか。人も歩いていない。もうちょっと立ち寄りやすい街にならなければと思います。
 
―「佐賀市街なかバル」やその他イベントに対しての考え

日々のお客さんが増えることや売上アップに繋がるイベント、単発のイベントというよりも定期開催されるイベントが好きなんです。過去を振り返ると、唐揚げ専門のキッチンカーを作るなど、昔は私もイベント会場によく出店していました。でも結局お店も毎日開けているわけで、イベント後最終的にはお店にきて欲しいということを考えると、バルのような店に直接来ていただける仕掛けがある企画が好きですね。それと毎年バルをやっていると「今年もそろそろだよねー」と会話に出てくるわけじゃないですか。定期的に人が集まるような仕組みであることも大事です。それらの理由から、実行委員としても「佐賀市街なかバル」に関わらせていただいていただいてます。お店に根付くお客さんを増やしていくことで、そのエリア全体にお客さんが根付き、街が明るくなっていくと思います。
 
― 街なかにどういったコンテンツがあれば良いと思いますか?

街なかとは、本来賑わうものだと思います。いろんなカテゴリー、専門分野のお店がちゃんと存在していること。年配の人だけでなく、もっと若者や親子連れが集まるようなお店や場所が必要だと思います。今はイベントで街なかに人を呼んでいるような状態。でもそれだとお店にお客さんが根付きにくいわけですよ。それと最近は意外とお祭りイベントなどに行かない子ども達も多くなってきているような気がします。もっと若者や親子連れがちゃんと楽しめる街。単発のイベントだけではなく、そういった視点でのコンテンツが日常的にもっと必要な気がします。
 
― 今春、白山にカレー屋さんをオープンさせるそうですね。

はい。今回出店する理由は、まず一つ目に街なかの昼間をもっと明るくしたいという思いがあるからです。今度新しくカレー屋さんを出店する場所はランチ需要がある立地なので、そこを起点に昼に街なかへ立ち寄れるきっかけを作っていきたいですね。街には商工ビルなどにそこそこ人がいますが、そこで会議があってお昼を食べに行こうとなったとき、今でもわざわざ車で郊外に出かけている人もいるんです。歩く人が多くなるだけで賑わっている感じは出るわけであって、せっかくならもうちょっと街なかにとどまってもらいたいという思いがあります。そして二つ目の理由は、ここを子ども達が英語に気軽に触れられる場所の一つにしていきたいということです。今後の構想として、スタッフ全員を外国人にして英語で接客や会話をするというのをコンセプトの一つにしています。これからは子どもや子育て世代のグローバル化がさらに進むと考えていて、実際私の娘も公文式で英語を勉強しているんですが、大人になって生きていくためにはこういう場が必要なんだろうと感じたんです。今のところ、新型コロナの影響でオープンが予定よりも少し時間がかかっていますが、オープンしたら是非お越しいただけたらと思います。
(聞き手 庄野 雄輔)
 
アジアンキッチン マハトマ 佐賀市白山に今春4/9(土)OPEN予定!!

オープン予定の場所は・・・

 
(PROFILE)
1975年佐賀市生まれ。祖父母の家が大財にあったこともあり、佐賀市の街なかで育つ。経営者としては、古着の通信販売事業からスタートし、現在は古着リサイクル事業を実店舗で展開するだけでなく、飲食店や家電雑貨リサイクル販売、販促物制作や店舗リフォームなど幅広く事業を展開している。主な出店エリアは佐賀市の街なか(大財)、佐賀市郊外(兵庫、本庄)や小城市内など。また今春、佐賀市白山に外国人スタッフが英語で接客するカレー店「アジアンキッチン マハトマ」をオープン予定。

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市民ライタープロフィール

氏名:庄野 雄輔

街なかの愛の伝道師&街なかかわらばん佐賀の編集長

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