街なかかわらばん佐賀

人生初の坐禅体験を松川屋で【松川屋・坐禅会】

2023年5月15日


坐禅の様子

坐禅の様子

坐禅をする前には入念にストレッチをします

坐禅をする前には入念にストレッチをします

松川屋と深いかかわりがある禅僧「弟子丸泰仙」氏

松川屋と深いかかわりがある禅僧「弟子丸泰仙」氏

2020年10月より、毎月新馬場通りの松川屋で坐禅会が行われています。始まったきっかけは、松川屋の所有者であり映画評論家でもある西村雄一郎氏と、世界的に知られた禅僧「弟子丸泰仙」氏の関係に由来しています。弟子丸氏は当初一般人として坐禅に取り組み、実業家としても活動していましたが、50歳を過ぎて恩師沢木興道氏の晩年に出家。フランスを中心にヨーロッパで禅宗や坐禅を広めました。実はその彼の息子にあたるのが、西村氏なのです。泰仙氏はしばらく佐賀に戻って活動していた時期があって、その時の拠点、修行の場が松川屋でもありました。そんな背景があったことから、「松川屋を核とした新馬場通りの活性化プロジェクト」において、この松川屋で坐禅会が行われるようになったのです。
 
今回の坐禅取材は、私にとって初めての坐禅体験でした。いつもお話されるのは、白石町にある陽興寺の高岸宗範住職だそうですが、今日は代理で実弟の高岸正順住職(円蔵院)がお越しになられました。「坐禅は、本来楽なものであって、幸せに生活するためのものなのです。日常生活においては、◯◯しなければならない、◯◯したいという感情がありますが、それを忘れて自然に任せ、心身を仏にゆだねることが坐禅のポイントです」とご住職。そういったお話から始まり、次はストレッチへ。ゆっくりと呼吸をしながら足首、腰、全身を伸ばしていきました。余計な筋肉を使わず、バランスのみで座るのが坐禅の理想とのことで、そのためのストレッチのようでした。
 
そして、その後はいよいよ坐禅に突入。10分間のしーんとした時間が続きました。頭の中で考えないようにと意識していたら、ご住職曰く「それもまた考えないような意思が入っているから良くなくて、自然に身を任せてください」とのこと。うーん、初めてではなかなか難しい…。でも何となくですが、心が安らかな気持ちになったような気がしました。「座禅は静的な運動であり、動的な運動後の充実感とは違い、成し遂げた感覚がないような状態が、心が安らかになっている状態なのです」とご住職。
 
仏教においては整えられた自己、つまり自分で自分を助けていくというのが基本姿勢で、体と心を整えることが大事とされているそうです。まだ若輩者の私では到達できない境地ではありますが、坐禅を通じて「何もない時間」に触れることは、日々の生活をより充実させるために大事なことなのだと実感できました。
 
[INFORMATION]
松川屋・坐禅会(松川屋を核とした新馬場通りの活性化プロジェクト)
●日時/毎月 第4土曜 13:30~15:00
●会場/松川屋(佐賀市松原3丁目2-22)2階 大広間
●参加費/800円
●問い合わせ先/☎0952-97-9699(えびすエフエム)
●フェイスブック/https://www.facebook.com/saga896
※毎月第2土曜13:30~は「写経会」を実施。
 

▲新馬場通り沿いにある松川屋。この二階で坐禅会は開催されます
 

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市民ライタープロフィール

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氏名:庄野 雄輔

街なかの愛の伝道師&街なかかわらばん佐賀の編集長

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