街なかかわらばん佐賀

佐賀の街なかで自分らしく暮らす人㊲(髙塚 保光さん)

2022年5月13日


代表の高塚さん

代表の高塚さん

Relaは「毎日がブライダルフェア」

Relaは「毎日がブライダルフェア」

結婚式の料理をイメージできるようなフレンチのコース料理(一例)

結婚式の料理をイメージできるようなフレンチのコース料理(一例)

髙塚 保光さん
㈲たかつか 代表取締役
<花屋 & カフェ「flower style Lazuli」>
<少人数ウエディング&リストランテ「flower style Rela」>

大事にしているのは「衣食住花の融合」

 
 
― RelaとLazuliのリニューアル内容について

Relaは2019年12月に佐賀市大財にオープンして以降、しばらくはカフェのイメージが強かったかもしれませんが、実は当初から少人数制ウエディング事業をやるために作ったお店です。元々あった「毎日がブライダルフェア」というコンセプトに加えて、お客様がお昼や夜に来られた時に結婚式がイメージできるような料理を提供しようというのがリニューアルのコンセプトです。ウエディング事業においては、オープンしてすぐコロナ禍になったのもあってその告知が難しかったのですが、ようやく結婚式のご依頼が少しずつ増えてきたので、式場としての位置づけを一層確立していくためにリニューアルすることにしました。
 
具体的なポイントとしては、結婚式の料理をイメージできるようなフレンチのコース料理を提供するレストランに変えただけでなく、新郎新婦が結婚式の料理を選ばれる際に料理にお二人のご要望をストーリーとして反映させられるようにしました。これは単なるメニューのアレルギー対応などではなく、常駐している当店のシェフが事前に新郎新婦さんとじっくり話をさせていただき、お二人の思いを具体的に料理に反映させるというものです。これによりオリジナリティ溢れる結婚式を可能にしています。今回のリニューアルは、今後10年スパンで事業を考えたときに、結婚式場としての基盤や軸を確かなものにするための大事なリニューアルでした。
 
それに対してLazuliは2015年にオープンし、今年で8年目を迎えます。リニューアル内容の一つが、カフェエリアと花エリアと雑貨エリアの位置を変更した点です。お花の消費が全国的に下がっている中、もっとお花の良さを感じていただけたらと思い、お店に入ってすぐの場所に花エリアを配置しました。そして右側にカフェエリア、左側に雑貨エリアを配置しました。あとは「花屋&カフェ」のイメージを強く打ち出すだけでなく、花の品種のラインナップを増やしたり、より特徴を出すために、花と親和性の少し高い紅茶に着目してフレーバーの紅茶を50種類用意したりもしました。弊社の企業理念は「お客様に感動を。衣食住花の融合」というものなんですが、Lazuliでは原点に返って、もう一度お客さんに花で感動してもらえる空間を提案することにしたのです。
 
― 花屋としてウエディング事業を始めた理由

私がウエディング事業をしようと思った理由は、お客様のリアルな感動に立ち会えるからなんです。私自身結婚式の装花事業には10年以上携わっており、結婚式当日に会場を華やかにするのは、新郎新婦と事前にしっかりと打合せをしてつくった装花の力が大きいと思っています。しかし私達は朝に納品が終わると帰るので、式場の中で皆さんが花を見てどのような表情をしていただいたか、感動の瞬間を見ることができないんです。それが若干寂しいなと思っていました。あと結婚式に行かれた方に「目の前にあった花のことを覚えていらっしゃいますか?」という質問をよくするんですが、あまり記憶にないと答える方が多いんです。料理については二次会でも話題に上ることが多いと思いますが、花が話題に上ることというのは少ないんじゃないかなという寂しさもありました。そこで思ったのが、「自分で結婚式場をやればお客様の感動を直接味わえるじゃないか?」ということ。これがウエディング事業をやろうと思ったきっかけです。
 
―花屋がプロデュースする結婚式のよさとは?

一般的に結婚式って高いじゃないですか。そしてお花代も高い。もちろん生産者のご苦労と花の流通の仕組みを考えると適正価格だと思うのですが、先ほど話したように結婚式に参列される方々の記憶に残らないと、かけた金額がもったいないと思ったんです。ではどうしたらいいか。花は感動を呼ぶものだし、式場に花がないというのはありえない。ならば初めから花を使った結婚式場として空間プロデュースをするといいのではないか? と考えました。Relaでは天井に飾った1万本のドライフラワーと100個のペンダントライト等で演出をすることで、ご満足いただける提案をしています。もちろん生花をご希望の方に対してはLazuliで扱っているので卓上につけさせていただくことも可能なのですが、ご指定がなければ参列されるお客様が新郎新婦のメイン席を生花で飾りつけるサービス(フラワービュッフェ)を行っています。これは旬の花を皆さんで飾ることで、花の良さを感じていただきたいという私達の想いからです。このように、私どもでは花屋としての経験を活かした工夫をすることで、適正価格で感動をよべる結婚式をご提案させていただいています。
 
―Relaの他のサービスについて教えて下さい。

従来通り雑貨の販売なども行っているのですが、コア事業の一つにフォトスタジオ事業があります。この店舗自体を撮影スタジオにしており、撮影はハレノヒさんなど委託先だけでなく、自社でもやっています。成人式の前撮り、ウエディングフォト、マタニティフォト、七五三、ベビーフォト、卒業式などいろいろな撮影に対応しています。あと2階に花のレッスンの専用スタジオを開設しました。ここは今後いろいろな教室のレンタルスタジオにもしたいと思っていますし、その隣のスペースはネイルサロンとして貸し出す予定です。
 
― RelaとLazuliで大事にしていること。そしてこれから

Lazuliのお客さんは、元々は半分ほどが県外のお客様です。私は佐賀のマーケットで事業を進める上では、県内だけでなく他県からわざわざ来てもらえるお客様を増やすことも必要であると思っています。お客様のご来店の理由として、よく「他にはないお店だから」とおっしゃっていただくことがあるのですが、私達は「グランド感」というのを大事にしています。それは「絶対そこに行かなきゃ」と思っていただくこと。それを圧倒的なものにするのを大事にしていて、例えばドライフラワーに関しては1万本、フレーバーの紅茶は50種類、アクセサリーは2500点、お花の数は50種類用意しています。一つ一つに選べる楽しさがあり、それで「グランド感」を作っています。もちろん、どちらの店舗も企業理念である「衣食住花の融合」という本質は共通しています。
 
今後の展望としては、花に関することなら何でもやりたいと思っていて、花と関連する事業、例えば老人ホームの中に花屋があって花のレッスンをするなど。店舗展開に固執しているわけではなく、常に花と関連した事業をやっていきたいと考えています。
(聞き手:庄野 雄輔)
 
[INFORMATION]
花屋 & カフェ「flower style Lazuli」 
☎0952-30-9423
●佐賀市若宮1丁目10-37
●インスタグラム/@lazuli.t
●ホームページ/http://flowerstylelazuli.com/
 
少人数ウエディング&リストランテ「flower style Rela」 
☎0952-37-5529
●佐賀市大財3丁目1-9
●インスタグラム/@rela_lazuli
●ホームページ/http://flowerstylelazuli.com/
 



 

(Rela)

 
(Lazuli)

 
(PROFILE)
佐賀市出身。元々両親が営んでいた生花業を受け継ぎ、婚礼の装花事業等に従事。その後2015年に花カフェのLazuli(佐賀市若宮)を、そして2019年に姉妹店のRela(佐賀市大財)をオープンした。事業内容としては、Lazuliが花屋事業、カフェ事業、アクセサリー販売事業、空間プロデュース事業など。そしてRelaが少人数制ウエディング事業、レストラン事業、インテリア雑貨販売事業、フォトスタジオ運営事業。2022年2月5日には、両店とも大幅リニューアルを実施。

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市民ライタープロフィール

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氏名:庄野 雄輔

街なかの愛の伝道師&街なかかわらばん佐賀の編集長

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