街なかかわらばん佐賀

佐賀の街なかで自分らしく暮らす人㉓~団体編~(シエサポ会)

2019年9月13日


月いちシエマの様子

月いちシエマの様子

シエサポ会代表の大歯さん

シエサポ会代表の大歯さん

月いちシエマの前に、まず映画を観よう!

月いちシエマの前に、まず映画を観よう!

シエサポ会
代表 大歯 雄司さん
 
「月いちシエマ」は毎月開催
 お気軽にご参加くださ~い
 
佐賀の街なかで、わざわざ遠方からでもお客さんが集まってくる文化発信拠点の一つが「シアター・シエマ」です。映画はもちろんのこと、音楽イベントやワークショップも定期的に行われています。今回はそんなシエマを愛し、支えていこうと活動している任意団体「シエサポ会」について会長の大歯雄司さんから話を伺いました。
 
-シエサポ会とはどんな団体ですか?始まった経緯、活動内容について教えてください。
シエサポ会というのは「シエマでずっといろんな映画を観たいからシエマをサポートする会」が正式名称で、簡単にいうと「シエマでいろんな人にいろんな映画をみてもらいたい」と思っている人達の会です。実は前身としてシエデジ会(「シエマでいろんな映画をずっと見たいからシエマのデジタル化に協力する会」)という集まりがあり、これはシエマでのデジタル化実現に向けて募金活動を行うための団体でした。元々シエマにあったのはフィルムの映写機であり、上映されている映画自体もフィルム映画のみでした。しかし大手シネコンではデジタル上映が進み、新たに制作される映画もデジタルのみ。そんな時代の中、シエマはまだフィルムでした。ただデジタル化するためには新しい映写機の導入などで1,000万円近くの資金が必要。シエマにとっては大きな問題だったようです。
 
そんなとき、支配人の重松さんから私に電話があったんです。「オープン時から来ていただいている佐賀大学の先生から大きい額の寄付金をいただきました。その方はシニア割引が使えたにも関わらず、いつも正規料金を払われていて、それに加えて今回の寄付。せっかくなので有意義に使いたい。ならばこれをきっかけにデジタル化へ進むことができないのでしょうか」という相談でした。しかし二人だけで動いても難しいので、まずは仲間を集めようということになり、10人くらいを発起人として「シエマでいろんな映画をずっと見たいからシエマのデジタル化に協力する会」(「シエデジ会」)を発足させたんです。2014年3月のことでした。
 
その後、一緒に募金活動で動いてくれる方を増やすために交流会を行い、最終的には約20人の方に活動協力していただけることに。みんなで募金箱を100個くらい作って、いろいろな店に置かせてもらううちに最初の2.3か月で200万円くらい集まり、その後はクラウドファンディングも並行して・・なんと一年足らずで目標額が集まりました。しかも1,000万の予定が約1,200万円。これはシエマが佐賀の街からなくなっては困る、必要だと思ってくれている人が多い証しなんだと思いました。
 
-そしてデジタル化の達成から今の活動(シエサポ会)へと繋がるわけですね。
デジタル化により上映できる映画の幅は広がるけれど、映写機を新しくしたからといって、お客さんがいきなりぐんと増えるわけではありません。だからシエデジ会としては有志でこれからもシエマをサポートしていこうということになり、シエデジ会の発展的な形で「シエマでずっといろんな映画を観たいからシエマをサポートする会」、略してシエサポ会を発足させました。この会は「シエマでいろんな人にいろんな映画をみてもらうことを大事にしています。特に固いきまりごととかはなくて、具体的な活動の一つが「月いちシエマ」というもの。これは月に一回、シエマで上映されている映画をみた後に誰かと感想を話してみよう!という集まりでして、スタートしてもう優に50回を超えています。タイミングが合えば監督や出演者といったゲストを交えての会もあり、来たことない人には「話はせんでも聞くだけでもよかけん、参加してみらんね」と勧めていますね。そしてこういう活動を続ける中、最近はヴィンテージ会員の数が増加。ということはシエマで映画を観たいという人が少しずつ増えているということ。本当に嬉しいことです!

 

-現在はシエサポ会だけに留まらず、「みないろ会」の活動へも
みないろ会とは「みんなでいろんな映画を見たいからバリアフリー映画をつくる会」の略です。バリアフリー映画とは、目や耳が不自由な人のために音声ガイドや字幕を付けたり、車椅子の人のために段差がないようにしたりして、誰もが楽しめる環境を整えて上映する映画のことで、この会は、佐賀の街でもこうした映画を日常的に楽しめる環境をつくりたいという想いを持った有志でスタートしました。活動として、昨年は「もうろうをいきる」というバリアフリー映画の上映会や、映画制作のための専用機材購入に向けての募金活動。そして今年は短編映画「ひいくんのあるく町」に、募金を元に会のメンバーで音声ガイドをつけ、3月31日の試写会、そして8月24日の一般上映をするに至りました。こんなふうにシエサポ会だけの活動に留まらず、映画を通して交流し繋がることができる場づくりをこれからもシエマでやっていけたらいいなと思っています。是非皆さんも、「月いちシエマ」にもご参加ください~!
【聞き手 庄野 雄輔】
 
 
[INFORMATION]
シエサポ会・みないろ会
(問合せ先/シアター・シエマ ☎0952-27-5116)
〇10月の月イチシエマ〇
【BOOKマルシェ佐賀×月いちシエマ コラボ企画】
『ニューヨーク公共図書館エクス・リブリス』
を観て図書館について語り合おう 

日時/10/6(日) 18:00~19:00
会場/シアター・シエマ」

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市民ライタープロフィール

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氏名:庄野 雄輔

街なかの愛の伝道師&街なかかわらばん佐賀の編集長

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