街なかかわらばん佐賀

佐賀出身者からの手紙(友納 健一郎さん)

2014年1月30日


友納 健一郎さん 

㈱EWMジャパン ㈱EWMファクトリー代表取締役
 

行き過ぎた一極集中から、流れは地方へと変わりつつあるのを感じる。
 

東京に出てきて、かれこれ約30年が経つ。8年前に佐賀に会社を作ったことで、普段は東京で生活しているが月に1、2回は佐賀に戻るという生活を続けている。東京にいても佐賀の会社のメンバーとはテレビ会議で常時つながっているし、バルーンフェスタなどのイベントや高校の同窓生の集まりにも毎年参加しているので、今の私にとって佐賀はとても近い故郷である。
 

大学卒業後一貫してITの仕事をしているが、IT業界は常に新しい技術を追い求めることが使命の業界。この歳になっても、日々勉強、日々変化。溢れる情報の中、健全な心で正しい意思決定を行う必要がある。故郷佐賀は、健全で素直な気持ちを保つためにも必要な場所でもある。
 

思い起こせば、佐賀にいる時から、ちょっと新しいものが好きで凝り性だったように思う。小学校の頃は、ラジオで短波放送を聞き、海外の放送局に受信報告書を送って、珍しい海外のカードやペナントをもらうのが楽しみだった。中学時代には、当時流行ったカリフォルニアが舞台の映画の中に出てきたスケートボードにはまり、博物館のスロープを利用して遊んだものだ。道具にもこだわり、本場米国製のボードとウィールを買うために、自転車で唐津のサーフショップへ。佐賀市内から唐津まで往復何時間かかったか覚えてないが、一緒に友達もつきあってくれた。高校時代は、これも当時流行ったルービックキューブの九州大会で準優勝。文化祭ではバンドでギターを担当し、エディ・ヴァン・ヘイレンのコピーでライトハンド奏法(マニアック?)を披露。大学時代は、その頃出始めたパソコン(MS-DOSとBASICの時代)、IBMに入社してからは、いち早くインターネットの活用に取り組んだり。。
 

今、東京で仕事をしていて新しいと思う仕事は日本の地方と繋がる仕事である。「IT × 地方のいいもの 」「IT × 地方の課題」というテーマでビジネスに取り組んでいる。日本は課題先進国であり、その中でも地方は最先端の課題先進地域。地方に大いにチャンスあり。昔は何かをやろうと思ったら、都会に出るしか選択肢が無かった。今はネットのお陰で情報格差もないし、市場とも繋がることができる。地方のほうが、産・官・学、オープンな協業がやりやすいというメリットもある。行き過ぎた一極集中から、流れは地方へと変わりつつあるのを感じる。地方の健全な環境の中で健全な精神でクリエイティブな仕事をする時代。あとはやるだけ。佐賀より、それを実証していきましょう!
 

(Profile)
1964年佐賀市生まれ。循誘小→城東中→佐賀西高→中央大→日本アイ・ビー・エム入社。システムエンジニアとして様々なシステムの開発を担当後、1994年よりインターネット及びウェブのエキスパートとして活躍。1998年長野オリンピックの公式ウェブサイトの開発リーダーを担当し、イベント・サイトでの最大のアクセス数を集め、ギネスブックレコードを記録。2001年に独立し、東京で株式会社EWMジャパンを創業。2006年に佐賀市に株式会社EWMファクトリーを設立。2014年春には南会津(福島)に開発センターを設立予定。南会津では、遊休施設と周辺の自然環境を生かして、「IT×スポーツ」というテーマでの新規事業に挑む。

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