街なかかわらばん佐賀

老舗旅館「あけぼの」に誕生した「鍋島の間」とは?

2023年3月14日


旅館あけぼの内にある築90年を超える畳敷きの客室が、ダイニングルームへとリノベーションされました。コンセプトは「街なかのオアシス」。今まで以上に、旅館ならではの和の空間で「非日常」を感じていただきたいという代表の思いが、今回のリノベに込められています。全体の空間デザインを担当したのは、「世界の若手建築家30組」に選出されたこともある建築家の下川 徹氏。単に古い建物を補修して維持するのではなく、時代に合わせた空間づくりを細部までこだわっています。
 
今回のリノベの特徴は、まず床に敷き詰められた有田焼の磁器タイル。これは有田の「岩尾磁器」による特注で、一枚一枚の色合いや表情が微妙に異なっています。表面の窪みが光の乱反射を引き起こし、絶妙な輝きをもたらしてくれます。
 
また、壁は「利休鼠」という緑がかった灰色の土壁にすることで、和の趣を醸し出しています。壁は大きく開口してガラス面にし、開放感をアップ。庭は佐賀の「徳島景画」によるプロデュースです。竹垣だった部分をより奥行きある空間にし、木の高さや配置を絶妙に調整して、街なかであることを忘れさせてくれるような空間になっています。このことと、南面の窓の高さを元々の位置より少し低くしたことが相まって、テーブルに座っている状態で外のビルが目に入らない、「非日常」を損なわない配慮になっているのです。
 
インテリアについては、全てのテーブルを一枚板で統一し、隅にある細長いスタンドライトは、日系アメリカ人の彫刻家であるイサム・ノグチ氏によるデザインのものを使うなど、部屋全体に細部までこだわりが散りばめられています。
 
現在、この部屋は宿泊客の朝食会場として、そして、お昼と夜は会食の会場として利用されています。食事での利用は事前予約が必要で、人数によっては貸切可能とのこと。街なかにあるこの「非日常空間」で、「あけぼの」自慢の会席料理を楽しむ一日は、きっと心の安らぎに繋がるはず。ぜひ気軽に利用してみませんか?
 
[INFORMATION]
旅館あけぼの
☎0952-24-8181
●佐賀市中の小路3-10
●駐車場/あり
※鍋島の間での食事の利用は、要事前予約
 

▲お庭のデザインは佐賀の「徳島景画」

▲外観
 

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