街なかかわらばん佐賀

佐賀の街なかで自分らしく暮らす人⑥(栗原 誠治さん)

2016年5月18日


栗原 誠治さん

㈱スタジオ風のたね 代表

 

最高に楽しんで

自分のやりたい事をやっている人間だけが

その地域で芽を出す。

 

 

おはようございます! 栗原誠治と言います。佐賀に生まれ55年、いろんな事をやってきました。今は佐賀市を中心に舞台創作活動をしています。活動している団体は、10代の若者達で作る「ティーンズミュージカルSAGA」(以下TMS)、45歳以上の中高年劇団「SAGAパーフェクトシアター」(以下SPT)、5歳から10歳までの「ナノ ミュージカル スクール」(以下nano)の三つの団体です。俺は10代から音楽や演劇に興味があり、それなりに活動をしてきました。20代で劇団を作り、仲間達とたくさんの舞台を創ってきました。その時『佐賀新聞で演劇に関しての記事を定期的に書くんだ!』という目標を持ち、後に「文化時評」というコラムで書かせていただけるようになり、ますます演劇に熱が入ったのを思い出します。後にも先にもこの10年間の執筆期間だけが他人さまがつくった舞台をよく観に行った時期で、現在ではあんまり観に行く機会も減りました。その後30代は主に演劇活動をやりながら、不登校の子ども達を集めて遊びやスポーツ、工作活動を通して自らのやりたい事を考えてもらうような活動をやり、40代でTMS、SPT、nanoを旗揚げ、現在はこれらの活動とその他諸々の活動をまとめて「スタジオ風のたね」を創設。今に至っています。

 

TMSは旗揚げして12年目を迎えています。旗揚げ当初より変わらないスタンスは「いい作品を創る!」です。毎年上演しているミュージカル公演は、舞台に立つのは10代の子ども達だけ、大人は一切立ちません。大人はその子ども達を支えるために歌やダンスを教えたり、音楽を創ったり、振り付けしたり、衣装をつくったり、メイクをしたり、印刷物を作ったり、舞台セットを作ったり、照明をしたり…バックアップをします。

 

今では年間40本以上のお祭りや企業のイベントに出演させて頂いたり、テレビCMやドラマなどで活躍している子ども達もたくさんいます。ホントに有難いことだと思います。そうやって佐賀の基本的なところを支えてくれる子ども達が、やがてステキな大人になってくれればいいなぁと願っています。

 

最近では街おこしとか、地方創生とかブームのように言われていますが、そんなのそう簡単にいかないと思っています。それはやはり最高に楽しんで自分のやりたい事をやっている人間だけが、その地域で芽を出すのであり、第三者の立場でそんな試みが上手くいった試しはないし、ましてや国が先導して旗を振ってもそんな簡単にもくろみが上手くいかないのは明らか。しかし、佐賀もそんな風にさらされながらも、志高く頑張ってる人たちの動きが、少しずつ様相を変えつつあります。それが佐賀に住んで、どうなるんだろうなぁと楽しみながら見ています。

 

TMSは毎週金曜日に有志だけが名乗り出て、むつごろう広場で「音楽の時間」というイベントをやっています。この4月で30回目を迎え、若者達の発表の場になればいいなぁと続けています。一回の本番は10回の練習に匹敵すると言われていますので、表現者達の力が見る見る上がっているのが楽しみです。きっとこういう場所から世界で活躍できるような人物が育って行くのかも知れないと夢みています。しかし、なかなか人通りは増えることなく、お客さんも増えることはありません。この活動がこの街とヒトに何をもたらすのか? 楽しみなところです。

 

これからも俺たちの活動は続いていきます。「いい作品を作る!」という志を忘れることなく、できるだけたくさんのヒトを幸せにできるような活動を続けたいと思っています。よろしくお願いしますね(^_^)v。今回はこのような場を与えて下さって感謝しています。もっと面白い話もあるのですが、今回はこの辺で…(^_^)v。最後まで読んで下さって有難うございました。
詳しくはHPで(^^)。

 

[INFORMATION]
スタジオ風のたね

☎0952-26-8892

●FAX/0952-26-8899

●E-mail/kazenotane21@me.com
●HP/http://www.kazenotane.com/

[EVENT]

音楽の時間

●日時/毎週金曜日18:30~

●場所/656広場(佐賀市呉服元町)

 

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