街なかかわらばん佐賀

「誰もが来ていい場所であり、誰もが学び合える場所」【てつがく珈琲】

2025年1月14日


壁面には本がずらりと並びます

壁面には本がずらりと並びます

外には柵で囲まれた人工芝のお庭

外には柵で囲まれた人工芝のお庭

カプセルには「問い」が入っています

カプセルには「問い」が入っています

佐賀市水ケ江の「おへそこども園」そばに「てつがく珈琲」がOPENして、一年ちょっとの月日が経ちました。おへそグループの子育て支援事業として、こども園の南側に設けられた「誰もが来ていい場所であり、誰もが学び合える場所」。その建物の1階に設置されたカフェと図書館が、「てつがく珈琲」です。園の保護者や職員、地域住民など、誰でも利用可能なスポットで、好きな飲み物を飲みながら好きな本を手に取って過ごせる空間です。そして、同じ建物の2階はおへそ学道場・中高等部の学習スペース。学習だけでなく時にはおしゃべりやゲームを楽しむ生徒達の姿が見受けられ、和やかな空気が流れています(2階の利用は登録制)。
 
1階のカフェは無人なので、基本はセルフサービスです。飲み物は「楽しむココア」や「感じる珈琲」、「考えるコーヒー」、「認めるラテ」など。おへそグループの共通目標である「楽しむ」「感じる」「考える」「認める」がネーミングの基になっています。そして、フードはホットドッグがあり、どれも専用のコインボックスにお金を入れて支払うという仕組み。また、飲食の支払い一回につき、一回だけ「トイ(問い)ガチャ」へのチャレンジが可能です。ガチャを回して出てきたカプセルの中には、子どもたちからの「問い」が書かれた一枚の紙。このシステムには、カフェでコーヒーを飲みながら「問い」に対して考えたりおしゃべりしたりすることで、日々の忙しい日々に少し立ち止まる機会を創ってほしい…という運営側の想いが込められています。そして、壁面には書籍や絵本がずらっと並び、その数は約2000冊以上。外には芝生広場(柵付きなので安全!)もあるので、保護者の方は外で遊ぶお子さんを見守りながら、コーヒーを飲んだり、読書したり、おしゃべりを楽しんだりすることができます。
 
この施設は、元々おへその学童に通っていた子ども達の、「中学生や高校生になっても自分達が育ってきた安心できる場所で人生について学んだり、語り合ったりする場が欲しい」という声をきっかけにつくられました。その機能が2階に設けられ、1階のカフェには元々「おへそグループ」が全国で初めて保育に「哲学」を取り入れたという背景もあったことから、保護者の方や地域の方々含めて一緒に何かを考えられる時間と場所を作りたいという園の想いが込められています。そういった背景から、園に直接関係のない方でも訪れることができる「保育園の枠組みを超えた、誰もがいていい場のデザイン」を意識されているのです。「子どもたちとの対話を大切にし、子どもの声や意見、アイデアに耳を傾けながら、様々な年齢、性質を持つ子どもたち、そしておとなも垣根なく一緒に学び、育つことのできる場をつくっていきたい」と話す運営法人の職員・吉村さん。今後もさらに地域に根差した交流の場になっていくことが期待されます。
 
[INFORMATION]
てつがく珈琲
☎0952-37-0033
●佐賀市水ヶ江1丁目6-15(おへそこども園南側)
●開店時間/11:30〜18:00
●定休日/土・日曜、祝日
●駐車場/あり(店舗横)
●インスタグラム @tetsugakucoffee
●その他/フリーWi-fiあり
 

▲外観の様子
 

 
 

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