街なかかわらばん佐賀

街で自分らしく暮らす人㉞(堀川 成正さん)

2021年11月14日


堀川さん

堀川さん

店内の様子①(76pain)

店内の様子①(76pain)

店内の様子②(76pain)

店内の様子②(76pain)

堀川 成正さん
76pain
カフェorutana(オルタナ) 代表

目指すは街に愛される
少し都会的なベーカリー

 
コロナ禍という未曽有の危機が社会を襲う中でも、唐人町の雰囲気はここ数年で少しずつ良い方向に変わってきています。今回話を伺ったのは、唐人町で人気を博しているベーカリー「76pain」とカフェ「orutana」のオーナーである堀川 成正さん。76painは時には行列ができることもありますし、orutanaも多くの若者に支持され、街に賑わいをもたらしています。
 
― パンづくりと堀川さんの関わりについて

元々将来は料理人になりたいと思っていたので、高校を卒業した後に、和食の店「おうせ」さんで働きました。その後いったん和食から離れようと思ったときに県外へ出る選択肢もあったんですが、東日本大震災を機に佐賀に骨をうずめることにしました。僕は当時から和食以外にもイタリアン等、食のいろいろな分野に興味があったので、パンづくりを習得したら将来的にいろいろと役に立つのではないかと考えて、佐賀市内のベーカリーなどで働き始めました。たぶんその頃からですね。パンづくりが本当に楽しくなって、どっぷりとはまってしまったのは。そして店で働くだけでなく、時間があれば休みの日に福岡や東京にある流行のベーカリーを視察したり、パンの講習会を受けたりして、勉強を続けてきました。福岡や東京のお店は技術やセンスなど、パンのレベルが非常に高いですからね。76painをオープンする前にも、福岡の人気店「マツパン」さんで研修を受けさせてもらいました。
 
― 独立のきっかけ、そして街なかに出店した理由

独立しようと思ったきっかけは、佐賀市内のベーカリーに入ってすぐに嫁とお店で出会ったことです。彼女の方は祖父母がベーカリーを営んでいたということもあり、自然な流れで将来一緒にお店を出そうという話になりました。あと場所についてですが、そもそも佐賀の街なかに出店するというのが夢、目標でした。子どもの頃は母に銀天夜市や窓の梅に連れていかれた楽しい思い出が心に残っていますし、ずっと街なかで育ってきたので愛着があります。僕たちがやりたいお店は、ちょっと都会的な場所にある「街のベーカリー」。郊外ではなく「街」に寄り添えるお店なんです。だから物件は街なかでいろいろと検討したのですが、当初はなかなかピンとくる物件がなく・・。そんな中、この唐人町の物件が、理想に近かったので即決しました。

 
― オープンして一年半たった今の心境

オープンしてから約一年半。まず良かったと思うことは、常連さん、ご近所さんにたくさんご来店いただけていること。これはすごく嬉しいです。あと周りのお店の方々も含めて、たくさんの人達との出会いが僕の人生の中で大きな財産になっています。逆に大変だったことは、やはり新型コロナウイルスですかね。売上はもちろん、オペレーションが今までとは大きく変わりました。気をつけることや考えることが増えました。ただそんな中でも明るく楽しくやれています!

 
― 一つのお店という枠にとどまらない展開について

お客さんがパンを購入されたあと、以前は外しか食べる場所が近くになかったので、もっとゆっくりできる空間があればいいなと考えていました。そんな中、コーヒーやカフェにすごく興味を持っているスタッフがいたこともあって、カフェ「orutana」を76painと同じビルの3階にオープンさせました。実際に出店してみると、相乗効果がありますね。パンを買ってコーヒーを飲む人もいれば、逆にカフェに行った帰りにパンを買う人もいます。あとカフェのエスプレッソを使ってパンを焼いたり、カフェで76painのパンを使ってピザトーストを作ったりとか。1階で作った惣菜をカフェで使うこともあります。あと最近は、近隣の飲食店さんにもパンを卸させていただく機会も増えてきました。「E.A.D」さんや「ぶぅぶぅポルコ」さん、「ハックベリー」さんなど。また過去には「よなよなあん工房」さんや、「おやつやみみ」さん、「旅するクーネル」さんとコラボ商品を作ったこともありました。せっかくお店という箱があるので、いろいろなことに挑戦したいと思っています。
 
― 目指すお店像、今後の展望について

目指すは、「街に愛されるベーカリー」ですね。僕らがパンに使う食材は体に良いものを使う、そこはこだわりたい、嘘をつきたくないんです。そういったスタンスを愛してもらえるお店でありたいと思っています。そしてそこに福岡や東京で勉強したことも取り入れながら、ちょっと都会的な「街のベーカリー」でありたいと思います。僕たちが作るパンがこの街の雰囲気に合うように意識しながら、美味しいもの、体に良いものをお客さんに届けていきたいです。
 
あと僕は自分が焼いたパンを使って、新しい何かを作るのがすごく好きなんです。これからの話だと例えば「ソフトクリームを使った新しいパン」です。実は武雄の某人気レストランがソフトクリームミックスを商品開発されていて、それをうちのパンと合わせた商品を提供したいと思っています。順調に進めば今年の冬ぐらいから販売できる予定です。なぜソフトクリームかというと、食べながら佐賀の街なかを歩いて欲しいからなんです。ソフトクリームならそれができるんじゃないかと思いました。それから今後は郊外も含めた新しい店舗の展開、実はベーカリーではない新たな業態での出店も考えていますし、佐賀のお店同士で繋がって、パン屋さんのコラボイベントみたいなこともやれたらなあとも思います。そうやって街のコンテンツが盛り上がっていけば、街なかは自然と賑わってくると思うので、積極的にやれることはやっていきたいですね。
 
今、佐賀の街なかはいい方向に変わってきていると思います。
(聞き手:庄野 雄輔)
 
[INFORMATION]
76pain
☎0952-20-0476
●佐賀市唐人2丁目2-14 1F
●営業時間/9:00〜18:00
●定休日/月曜、不定
●駐車場/あり
●インスタグラム @76pain
 
カフェ orutana(オルタナ)
☎(76painと共通)
●佐賀市唐人2丁目2-14 3F
●営業時間、定休日/インスタグラム「@orutana_saga」で確認
●駐車場/あり
 

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市民ライタープロフィール

氏名:庄野 雄輔

街なかの愛の伝道師&街なかかわらばん佐賀の編集長

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