街なかかわらばん佐賀

新馬場通りの昔

2013年11月28日


※『明治銅版画 佐賀縣獨案内 (復刻版)』青潮社 昭和58年より抜粋。(資料提供:鍋島報效会)

※『明治銅版画 佐賀縣獨案内 (復刻版)』青潮社 昭和58年より抜粋。(資料提供:鍋島報效会)

松原神社門前は「新馬場通り」と呼ばれています。上記の版画は明治時代の風景を描写したもので、明治23年刊行『佐賀縣獨案内』の復刻版(昭和58年)に残っていたもの。当時の空気が伝わってくる貴重な資料ですね。

明治時代には、通りの先に米穀取引所がつくられ、神社の門前と商いの中心という二つが重なって、新馬場通りは旅館や店でおおいににぎわっていました。通りと建物の間には「脇参道」という空間があり、そこに縁台や屋台が置かれていたそうです。今でもその名残があり、建物の前には空地があります。今の時代なら、例えばそこをオープンデッキなどに使ってみるのはどうでしょう。昔ながらの茶店やうどん屋などを復活させるのもいいかもしれません。

そして、なんと新馬場通りは、石、銅、木の三つの鳥居によって囲まれていました。上の版の中で、手前に見える鳥居は木製で今はなし。銅の鳥居は戦時中に供出されました。石の鳥居のみ現存しているのです。

 

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