街なかかわらばん佐賀

佐賀出身者からの手紙(倉成 英俊さん)

2013年9月30日


倉成 英俊さん
株式会社電通 クリエーティブプロジェクトディレクター
 

夏休みの宿題のやり方で、人生きまっちゃう理論。
 

「佐賀へ、手紙を」というこの原稿、夏休みの宿題みたいに、いつも通り締切直前に書き始めてみたわけですが、考えてみれば人生って、宿題の連続。佐賀にいた頃のこと、「宿題」を皮切りに書いてみたいと思います。
 
僕の人生を変えた宿題その1は、小1の時の将来の夢作文。(ちなみに僕は勧興小です)。当時、男子はプロ野球選手かパイロット、女子はお花屋さんってのが定番だったから、違うこと書いて目立ってやれと思って「発明家になりたい。」って書きました。そしたら、まんまと成功してしまって。先生にも親にもほめられ、祖父の家に行ったらすでにそのコピーが壁に貼ってあって。(最初のマーケティング成功体験?)。それで自分は発明家になるんだと思って、理系に進みました。でも目立つだけなら、仙人と書いても良かった。発明家というチョイスは、要はアイデアで生きて行きたいって直感があったんだと思います。
 
思い出の宿題その2は、夏休みの自由研究。我が家はちょっと特別でした。父が植物学者だからいつも植物採集。プロが手伝うからそりゃ当然なんですが、毎年賞をもらって。そして、小4からはそろそろ植物以外でもいいだろうと、太陽熱で吹出す噴水とかそういうのを作りました。名前は「太陽熱利用タイマー噴水」(それが人生初ネーミング体験)。創意工夫賞ってのがあって、それが穫りたかった。特に父は。それがクリエーティブ教育だったんだと思います。夏休みの宿題は、それ以外はほんとイヤで。締切合わせで最後にまとめてやる。絵日記の天気がわからないから、佐賀気象台で天気を全部教えてもらったこともありましたね。その計画性のあいまいな具合が僕の人生決めている。悪くもあり、良くもあり。直前にまとめあげる締切力はそこで培われたはずですから。で、周りの人はどうなんだろうと、最近気になって聞いてみたんです。夏休みの宿題いつやってた?って。そうするとやっぱりちゃんとしてる人は、ちゃんとしてる。計画を立ててやる派。先にやって後は遊ぶ派。そして、そもそもやるつもりがない豪傑派。大人になっても、その時の感じで人生を生きてる。子供のころ夏休みの宿題をいつやってたかに応じて、チームを組むとうまく行くんじゃないか、ってのが僕の理論です。
 
そういや2年前、佐賀県から宿題を出されました。ムービーを作って欲しいと。そして向井秀徳さんや小島淳二さんはじめ、オール佐賀出身者でチームを組んで作ったのが「THREE MINUTE TRIP TO SAGA」。なんで英語かって言うと海外へ佐賀をプレゼンする時に使う物だからですね。自治体が作る映像で面白い物が全くなかった時代だったから、他の県からもけっこう問い合わせがありました。佐賀のこと、うまく世界に売り出せてるかなあ?youtubeでも見れるので見てみてください。
 
なんか結局、手紙じゃなくなっちゃっいましたが。ま、よかよね?
 

(Profile)
1975年佐賀市生まれ。カトリック幼稚園→勧興小→弘学館中・高→東大工学部→東大工学部大学院中退→電通入社。以来、クリエーティブ局で、コピーライター/CMプランナーとして、さまざまな広告制作に携わる。2007年バルセロナのプロダクトデザイナーMarti Guixeのスタジオに半年勤務。以降、電通に戻ってから、総合的にプロジェクトを動かすことが多くなる。Japan APEC 2010首脳会議総合プロデュース、東京モーターショー2011再復活プロデュース、IMF/世界銀行総会日本開催クリエーティブディレクションなど。

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