街なかかわらばん佐賀

【エッセイ】県外出身者から見た 佐賀の路地と街並み

2023年1月14日


子どもの本屋ピピンから東の通り

子どもの本屋ピピンから東の通り

宮崎文賞堂印半店(上)と丸屋商事(下)

宮崎文賞堂印半店(上)と丸屋商事(下)

福田時計店(上)と煉瓦塀(下)

福田時計店(上)と煉瓦塀(下)

ハローワークからエスプラッツの方へ東に進んでいくと、ぐっと車道の道幅が狭くなった長崎街道に入っていきます。「宮崎文賞堂印半店」さんは、気さくな店主さんが様々な掘り方の判子を提案してくれ、ひとつの苗字でもいろいろな種類があることに驚きます。まだまだ何かと使うシーンのある印鑑は、せっかくなら専門店で選ぶのもいいですよね。
 
そして、さらに東へ進むと、一方通行の路地に入っていきます。佐賀は和洋どちらもお菓子屋さんが多いという印象ですが、特に羊羹が有名だからでしょうか、私はすっかり餡子に魅了されています。餡子製造販売店「丸屋商事」さんは、餡子が少し食べたいな、料理でたくさん使いたいなと思う時などに利用したいお店です。
 
「丸屋商事」さんを少し進むと、「福田時計店」さんが見えてきます。時計、メガネ、宝石などは、実用性はもちろん、できれば個々にぴったり合うものを選びたいものです。「福田時計店」さんはそのような一品から、電池交換やベルト交換などのメンテナンスも丁寧に対応してもらえます。インターネットが普及したこの時代でも、足を運びたいお店です。
 
路地と言うと、ひと気が少なく狭い道を連想してしまうのですが、車社会である佐賀の路地は比較的道幅も広く開放的なので、子どもと一緒にお散歩したいコースでもあります。また、路地に限らずですが佐賀の街は煉瓦が多いと感じます。松原にある「庄屋」さんの駐車場東側には、明治時代に設立された佐賀米穀取引所跡の煉瓦塀が、在りし日の面影と共に残されています。…明治! 明治と言えば佐賀が誇る七賢人が活躍された時代です。街なかで見かける煉瓦(ビルの側面、敷地の境界、橋の土台など…)は、ひょっとしたらその時代からあったのかなと思うと、佐賀の維新の時代が置いていったお土産のようで、見かける度に県外出身の私でも誇らしく思うのです。そういった街並みの魅力に触れるのも、街あるきの醍醐味なのだと思います。

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市民ライタープロフィール

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氏名:大坪 美和

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