街なかかわらばん佐賀

心がホカホカになる、 しあわせな「うなぎ時間」【本家 木原鰻屋】

2025年3月11日


鰻のセイロ蒸し 3切 2,000円~(写真は4切2,500円)※税込

鰻のセイロ蒸し 3切 2,000円~(写真は4切2,500円)※税込

手土産にしても喜ばれそうな包み紙

手土産にしても喜ばれそうな包み紙

街なかの鰻料理専門店

街なかの鰻料理専門店

県庁通り沿い、佐賀玉屋の交差点そばに佇む「本家 木原鰻屋」は、今年でちょうど創業70年。2代目の橋村敬文さんはこの28年間、叔父の木原弘さんから受け継いだお店を守り続けています。店内は奥へと広く作られ、テーブル席、小上がり、団体客向けの座敷のお部屋も用意され、それぞれすっきりと整えられた気持ちよい空間です。
 
橋村さんが特に大切にしているのは創業時からつぎ足しながら一定量を保ち続けているという「タレ」。鹿児島県大隅産の鰻を佐賀市内の本家である卸商店より毎朝仕入れ、浸けながら焼きます。その炙りの風味や素材の旨味も溶け込んだタレは、やはりお店毎の違いが出るのでしょう。少しずつ加えるタレは以前より甘さを抑え、ご飯の甘みを引き立てるなど、今の時代の味覚にも合わせながら調味しているそうです。
 
「鰻セイロ蒸し」を持ち帰らせていただき、包みを開けたところ、なんと、容器も木でできたセイロ。ほどよく湿度を逃していて、ご飯のもちもち感と鰻の香ばしさが感じられます。しかも、少し時間をおいて冷めてからもふわっとした身とご飯の食感がよく、とても味わい深いことに驚きました。老舗の「のれん」を背負っていても、料理は、「身近な家族にも食べさせられるように」と思いながら作っているという橋村さん。お店には県外や海外からのお客様も訪れ、時には醤油やわさびを添えて提供される「塩焼き」などの注文も受けるとか。
 
昭和51年9月、当時の皇太子ご夫妻(現在の上皇ご夫妻)が若楠国体で御来県の折にセイロ蒸しを召し上がったお店でもあるという、知る人ぞ知る名店。多くは語らず、先代が49歳だった当時の新聞記事や写真を思い出の一つとして保管されています。そのような店主の飾らない人柄もお店構えや味ににじみ出ているような気がします。毎年、夏の暑い時期が最もにぎわうとのことですが 、肌寒い季節にもホカホカのうなぎのセイロ蒸しをいただいてみると、幸せとともに感謝の念が湧き上がってきました。
 
大切な人と、まるで宝箱を開けるときのような特別な「うなぎ時間」。そんな場面を想像しながら、お祝いの日などには鰻のセイロ蒸しを主役にして集うという選択肢が増えました。
 
[INFORMATION]
本家 木原鰻屋 
☎0952-25-1175
●佐賀市中の小路3-5
●営業時間/11:00〜14:00(OS)、17:00~20:30(OS 19:30)
●定休日/不定
●駐車場/なし(サービス券あり※えびすマークのコインP)
 

▲昭和の写真。当時の新聞記事には当時の皇太子ご夫妻のご感想も
 

▲ゆっくり食事を楽しめる心地よい空間
 

▲「伝統を守りながらも今のスタイルに合わせて変えていく」と話す橋村さん
 

 

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氏名:髙橋 香歩

気ままなママチャリライダー

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