街なかかわらばん佐賀

今回の特集の取材先を検討しているときに、ある市民ライターさんより一通のメールが届きました。「愛敬にある中華料理の大猩猩さん。汁なし担々麺が私好みの味でした。知る人ぞ知るお店って感じです」とのこと。気になったので、早速特集で取材させていただく事にしました。
 
「中華料理 大猩猩（ダーシンシン）」。一風変わった店名ですが、意味は中国語で「ゴリラ」。店主田中さんの知人が店主ご本人をイメージして名付けたそうです。田中さんがお店として大事にしているのは「中華料理をリーズナブルな価格で提供すること」、そして「手作りを大事にすること」。彼は高校卒業後に上京し、四川料理の草分け的存在である「四川飯店」で約6年間修業、その後ホテルニューオータニ佐賀にある大観苑等を経て、2024年6月26日にこのお店をオープンしました。四川飯店出身ということもあり、料理は陳麻婆豆腐（税込1,200円）や担々麺（税込1,200円）などをはじめとする四川料理がメインで、他にも各種チャーハンや肉、野菜の炒め物系等、多くの単品メニューがあります（単品の詳細はお店のインスタグラムを参照）。
 
そして、麺料理としてお店が特におすすめするのは「汁なし担々麺」（税込1,000円）です。そもそも本場四川では、担々麺と言えば「汁なし」が基本であり、このタイプを佐賀で提供しているお店は少ないとのこと。麺を香辛料が効いた胡麻ペーストのタレと自家製辣油（ラー油）を効かせた肉味噌で和え、白髪ネギと青ネギの辛味が相まって日本人の口に合うよう仕上げられています。また、他に私が気になったのは、「酸辣湯麵」（税込1,500円）。酸辣湯麵はお店によってさらっとしたスープかとろみがついたものかに分かれますが、こちらはさらっとタイプ。酸味と辛味が効いたスープとビールの組み合わせはたまりません。味のポイントの一つはここでも自家製辣油（ラー油）と胡椒。そもそも全メニューを通してこだわっている点が、味のベースにもなっているこの「辣油」だそう。数種の唐辛子を独自に配合し火を入れる時間なども微妙に変えることで、麺用や麻婆豆腐用というように複数の辣油を手づくり。料理によって使い分けているそうです。また、様々な単品料理で使用する「蒸し鶏」は一匹丸ごと仕入れて、手間暇を惜しまず丁寧に仕込みをされています。春巻きや水餃子などの点心も一つずつ手作りなのでおすすめだとか。
 
麺料理以外にも多くの単品メニューがあり、どれも比較的リーズナブルです。今回は麺料理に着目しましたが、次はこちらの「陳麻婆豆腐」にチャレンジしてみたいと強く心にとめました（麻婆豆腐が大好物なので！）。また、コース料理（税込6,000円、飲み放題90分付・要予約）もあるので、2階の宴会スペース（テーブル席18席）の利用もいいかもしれません。おすすめです。
 
[INFORMATION]
中華料理　大猩猩（ダーシンシン）　
☎0952-20-7004
●佐賀市愛敬町2-25
●営業時間／18:00〜24:00（OS 23:00）
●定休日／日曜
●駐車場／なし
●インスタグラム @da2xing0xing24
 

▲1Fはカウンター席です

▲２Fはテーブル席。宴会にどうぞ！