街なかかわらばん佐賀

佐賀の街なかで自分らしく暮らす人⑱(田畠 寿太郎さん)

2018年11月15日


田畠 寿太郎さん
㈱美穂野 取締役
 
世代と世代を繋ぐ役割を
街なかで担っていきたい

 
最近の街なかの変化としてまず挙げられるのが、呉服元町を中心とした若い商店主達の存在。古いビルをリノベーションしたオンザルーフ、そしてその中に入るカフェやダンススタジオ、ファッション感度の高い女性の支持を得ている洋服屋さん、佐賀をテーマにしたセレクト雑貨店やハンドメイド雑貨店など、個性的な店を経営する若い商店主たちが増えています。そこで今回インタビューしたのは、佐賀市白山にて宝石店“真珠宝石のみほの”を経営する田畠さん。元々彼のご両親は呉服元町で文具店、白山で宝石店を経営されており、現在は店舗として宝石店を継続。彼は小さい時から呉服元町で育ってきた、まさに地元の人。世代的には街の老舗商店主の方々と、最近創業して事業を始めた商店主の方々の中間世代にあたります。
 
-最近街なかの雰囲気が少しずつ変わってきました。特に呉服元町!
 
「そうですね。呉服元町に今までになかった感性を持つ経営者が増えてきたような気がします。自分は大学卒業後、東京の出版社を経て父親の病気もあり26歳で帰佐。僕は、地元というのもあるので、人の繋がりや人情など「ウエット」な部分が先にくるんですよ。「街のために」にやらないと!とか。でも彼らはどちらかと言うと良い意味で“ドライ”。トレンドも上手くつかんでいるし素直にすごいなと思います。つまり人の繋がりもですが、まずクオリティの追求や自分達の発想、感性を第一に考え、時代とともに柔軟に早く変化できる存在。こういう点は、経営者として自分達も学ぶべき点だと思います」。
 
-これからの街なかでどんな役割を担っていきたいですか?
 
「両親が他界してから、30半ばくらいまでは、会社をまわしていくことで精一杯でした。当時は目先の事を考えるだけで、“経営”について、きちんと考え勉強することもありませんでした。その後30代後半あたりから、お世話になっている方からのお誘いで勉強会に参加させていただくようになり、徐々に経営や経営者としての思考、あり方に対して考えるようになりました。私で会社も四代目。私はもちろん、店や会社などどんな組織にもあてはまると思うんですが、長くやっていると今ある事業をこなすことだけが中心になって単なる作業になってきたりしますよね。すると本来の目的がわからなくなってくることがあります。例えばドラッカーの本の中に、“体系的な廃棄の仕組みを持つこと”とあります。廃棄=やめる というと、長く続けていることほどなんか抵抗がありますよね。ただイノベーションを起こすには、一定の役割を終えたものはやめていく勇気も必要なのかと。そこから新たに現状の課題を踏まえたうえで、付加価値をつけて新しいものを生み出していく。とにかく徹底して考えて行動に移していく。自分もですが、人って変わることを恐れるじゃないですか。多様化する社会の中で大切なのは、そこにある歴史を大事にしながらも変化させて新しい事を創造していくことだと思います」。
 
-これからの街なかでどんな役割を担っていきたいですか?
 
「世代を繋ぐ役割ですね。次の世代に“笑顔になれる街”を残していきたい。何にしても大変な時、苦しい時ってありますが笑顔だけは、忘れないようにしようと子どもにも言っています。笑っていると周りを明るく元気にしてくれる。それは街も同じです。そんな街をつくるためには、新しいプレイヤーと昔から商売をされている方々との関係づくりが必要。地元の人間として、そこに責任と役目があると思っています。若い人も“経営として”事業が続いていくことが大事ですし、だから尚更そういった方々との上手な交わりが重要。既に長く経営の舵をとっている企業のオーナーや商店主の経験を、直接会って話して聞いてみること。そんな“アナログ”な部分も大事かなと思います。自分も様々な団体を通して数多くの職種のプロと繋がりがあるので、新しいビジネスを創ったり、繋いだりしていきたい。みんなでやった方が大きいこともできるし楽しいじゃないですか。今後も街なかで経営する人材の育成や、街なかに来られた人を笑顔にしていくビジネスを創造することで、街に貢献できればと思っています」。(聞き手:庄野 雄輔)
 
[INFORMATION]
真珠宝石のみほの
☏0952-22-1054
●佐賀市白山2丁目8-2

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市民ライタープロフィール

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氏名:庄野 雄輔

街なかの愛の伝道師&街なかかわらばん佐賀の編集長

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