街なかかわらばん佐賀

【エッセイ】怪しい? 懐かしい! ビクビク? ワクワク!魅惑の中央マーケットにいざ潜入

2019年11月13日


マーケット入口。 ロゴも花のイラストも昔懐かしい感じ

マーケット入口。 ロゴも花のイラストも昔懐かしい感じ

(左)なにかを一心に見つめる猫の瞳に映るのは?  (右)なんと天井に配線が。マーケット協同組合 で管理されています

(左)なにかを一心に見つめる猫の瞳に映るのは?  (右)なんと天井に配線が。マーケット協同組合 で管理されています

(左)精肉店の前を通るとなぜかテンションが 上がる人多し (右)ぎょうざ一筋の姿勢がファンを離さない

(左)精肉店の前を通るとなぜかテンションが 上がる人多し (右)ぎょうざ一筋の姿勢がファンを離さない

エスプラッツ南東角から松原神社方面に歩くと、左手に現れる異空間。
中をのぞけば灯りが確認できるものの、足を踏み入れる勇気が・・・・・・そんな経験ありませんか?薄暗く細い通りの両側にぎっちり店が並んでいる中央マーケットは、市内に唯一残る昔ながらのマーケット街です。ここで1952年から営業している「ぎょうざ屋」のご主人・加藤さんによると、中央マーケットは戦後の闇市が原点だそうです。市民はかつてここで食料を調達していたのですね。時代が下ってからも、肉屋、八百屋、天ぷら屋、洋裁店や美容室が軒を連ね、大いににぎわっていました。

そんな中、15年ほど前に変化が起こります。『銀行に寄ったついでに』、『スーパーに寄ったついでに』マーケットに流れていた客足が、それらの閉店によって途絶えたのです。危機感を覚えた各店舗は模索を始めます。「ぎょうざ屋」の場合は餃子メインのスタンスは変えず、焼き餃子と水餃子の数を自在に設定できる定食を用意。これが好評を得ます。「昔、外食はお腹を満たすためのものだったけれど、今は楽しいイベント」と加藤さんは言います。中央マーケットに足を踏み入れること自体が楽しいイベントなのかもしれないですね。加藤さんの「壊れたら二度と同じものは作れないでしょうね」との言葉どおり、法律の規制もあってこの空間を再現することは叶いません。

昭和の香りの残るマーケット街、足を踏み入れてみませんか?

[INFORMATION]
中央マーケット界隈(中央マーケット&呉服元町ビル)
●佐賀市呉服元町2番地内


(左)ぎょうざ屋では、お子様にはお菓子のサービス。レバーを回してね
(右)マーケットは呉服元町ビルにつながっています

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市民ライタープロフィール

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氏名:伊藤 恵子

唐津の島巡り計画中

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