街なかかわらばん佐賀

大財通りの呉服本町交差点から少し東へ歩いた先には、まるで明治時代にタイムスリップしたかのような景色、そして現代かと目を疑うようなレトロな街並みの中に「旧森永家住宅」があります。
 
ここには江戸時代から続く伝統を受け継ぎ、紡がれてきた「鍋島緞通」の工房「織ものがたり」があり、そしてオシャレな佐賀の工芸品や鍋島緞通にちなんだ小物達が並ぶセレクトショップ「さがしもの」が併設されています。「さがしもの」のある南蔵は、中に入ると「トン、トン、トン、トン」と心地良く木綿の糸を織る音が響いてきます。当時としては珍しい3階建てで、佐賀市の古民家リノベーションプロジェクト実施時に2階は吹き抜けになり、3階を職人さん達の製作スペースにしたそう。また、1階は蔵造りの面影を残した土間で仕上げられていて、当時の家具がそのまま商品棚として使われていたのは驚きでした！
 
地元佐賀のことはなんとなく知っているつもりでしたが、ここに来て自分の知らない佐賀の文化や芸術と出会えました。鍋島緞通をはじめ、肥前びーどろ、名尾手すき和紙、飛鳥工房など、古き良き空間の中で現代の職人さんが作る佐賀の工芸品を扱う素敵な場所。ここで大切な人への贈り物を探したり、佐賀の誇れる文化、芸術と出会ってみてはいかがでしょうか。

 

▲南蔵の外観
 

▲鍋島緞通の製作実演
 

▲ショールームも兼ねた和室
 
[INFORMATION]
織ものがたり・ギャラリーショップ さがしもの
☎︎0952-24-1560
●佐賀市柳町4-7
●営業時間／10:00～17:30
●定休日／月曜
●駐車場／あり（佐賀市歴史民俗館駐車場）
※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、記載の営業時間や定休日が変動している場合があります。