街なかかわらばん佐賀

スパイス系と出汁系の2種あいがけを堪能【喫茶ヤク】

2024年3月12日


マトンコルマと塩麹豚みぞれ出汁カレーの合いがけ 税込1,100円 ※どちらか一方のカレーの場合は税込880円

マトンコルマと塩麹豚みぞれ出汁カレーの合いがけ 税込1,100円 ※どちらか一方のカレーの場合は税込880円

古民家の中で美味しいカレーを

古民家の中で美味しいカレーを

カウンターには店主の西村さん

カウンターには店主の西村さん

「佐賀市内でおすすめのカレー屋さんってどこ?」と聞かれたら、私が必ず挙げるのが「喫茶ヤク」です。ヤクさんには、ここでしか味わえない魅力が存分に詰まったカレーがあります。
 
こちらのカレーは、オーナーの西村さんがバーテンダー時代のお店のシェフに伝授されたレシピ2種類をもとに、季節のものや昔の行事ごとからヒントを得て考案されています。スパイスカレーと出汁カレーの2つがあり、どちらか一方、もしくは合いがけの選択が可能。カレーの種類は、最長でも2週間で新しいメニューに変わることが特徴的です。今回は「マトンコルマと塩麹豚みぞれ出汁カレーの合いがけ」を頂きました。マトン(羊肉)とスパイスの効いたルーが出汁カレーの優しい味わいとよく合い、混ぜて食べても口の中で喧嘩せず、全体のバランスがとれて美味しかったです。
 
西村さんはサラリーマン時代の経験を活かし、ランチタイムに来るお客さんにサッとカレーを提供できるようにすることを意識。そして、仕事のことは忘れて「何だろうこれ? ちょっと変わったメニューを出してるな」という気持ちになれて、職場でちょっとした会話のタネになるようなお店でありたいと話されていました。メニューが生まれる背景には西村さんの様々な出会いがあります。例えば、福岡のとあるスパイス屋さんで偶然知り合った南インドの方に教わったカレー、そして、それと鹿島の郷土料理「ふなんこぐい」をヒントにして作られたのが今年1 月末から2月頭頃に提供されていた「鮒(フナ)のゴアフィッシュカレー」というメニューでした。他では見かけないオリジナリティさで、出会った人や本から着想し、季節を考慮しながら、新しいものと古いもの、様々な地域の文化などをかけ合わせて、1つのカレーを完成されています。
 
そして、美味しいカレー自体の魅力はもちろんですが、西村さんの「誰かの良い会話を生むアクセントになりたい」という想いとお客さんに対する優しさ、それらがカレーとお店の随所に滲み出ている点が、また足を運びたくなってしまう理由なんだろうなと思いました。
 
明日からまたがんばる活力になる、ここでしか味わえないカレー。ぜひ足を運んでみてください。
 
[INFORMATION]
喫茶ヤク 
☎0952-37-1619
●佐賀市天神2丁目1-51
●営業時間/11:30〜14:30
※売り切れ次第終了
●定休日/月曜、火曜、その他不定休あり
●駐車場/なし
●インスタグラム @kissa.yak
 

 

一覧へ戻る

市民ライタープロフィール

アバター画像

氏名:馬場 早希

推し寺は三十三間堂

おすすめホームページ

お問い合わせ